起立性調節障害|京都市伏見区の耳鼻咽喉科、淀ひまわりクリニック|京阪淀駅より徒歩3分

起立性調節障害(OD)とは

朝になかなか起きることができない、朝の食欲不振、頭痛、 眠気、倦怠感など
「朝起きるのがつらい」「立っていると気分が悪くなる」「立ちくらみがする」

このような症状は、起立性調節障害(OD)かもしれません。

起立性調節障害

起立性調節障害(OD)は自律神経系の働きが悪くなり、起立時に全身や脳への血流が低下することにより、上記の様な症状を呈します。

ODによる不調は午前中に強く、午後からは回復する事が多いですが、重症化すると症状が1日中続いたり、起き上がれなくなったりと、日常生活や学校生活に大きな影響を与えます。

ODは小学校高学年から中高生にかけて、いわゆる『思春期』に多くみられるため、当院では小児科医と耳鼻科医が連携して診療にあたっています。

起立性調節障害の原因

起立性調節障害

起立すると重力の影響で血液が下半身に集まり(心臓にかえる血流が減少して)血圧が下がるため、自立神経の働きで下半身血管を収縮させ心臓にかえる血流を増やし血圧を維持します。

ODでは、自律神経の機能が低下するため、起立時に血圧が低下し、脳の血流が低下するために、めまい、動悸、ふらつきなどの様々な症状が出現します。

起立性調節障害の診断

小児科・耳鼻咽喉科

ODの診断には、問診の他、10分坐位の後、血圧、脈拍を定期的に測定する新起立試験を行います。
血液検査や各種平衡機能検査を組み合わせて総合的に診断します。

起立性調節障害の治療方法

治療方法には「非薬物療法」と「薬物療法」の2種類があり、薬を使用しない「日常生活の工夫」から行うことが一般的です。

①非薬物療法(運動)

非薬物療法(運動)
  • 寝た状態や座った姿勢から起きるときは30秒以上かけてゆっくり起きましょう
  • 1日1.5リットル~2リットルを目標に水分を摂取しましょう。
  • 塩分を多めにとりましょう。いつもの食事に食塩3g程(1日10-12g目安)足しましょう。
  • 早寝早起きなど生活リズムを整えましょう。
  • 眠くなくても就床が遅くならないようにしましょう。
  • 毎日運動しましょう。無理せず15分程度の散歩から始めましょう。

②薬物療法

薬物療法

非薬物療法で改善しない場合や、日常生活に大きな支障をきたしている場合は薬物療法も併用します。塩酸ミドドリンなどの血圧を調整する薬を内服します。

(必要に応じて、児童精神科、心療内科へご紹介します。)

起立性調節障害セルフチェック

ODは早期診断と適切な治療で数か月~数年単位で徐々に改善される病気です。
下記のセルフチェックリストの症状に該当する方は、当院にご相談下さい。

セルフチェックリスト

  • 立ちくらみやめまいを起こしやすい
  • 朝なかなか起きられない(午前中は調子が悪い)
  • 立ち上がったときに、気持ちが悪くなったり気を失ったりする
  • 少し動いただけで動悸・息切れがする
  • 入浴時や、嫌なことを見聞きしたときに気持ちが悪くなる
  • 食欲不振がある
  • 倦怠感がある、もしくは疲れやすい
  • 頭痛がある
  • 顔色が青白い
  • ときどき腹痛を訴えている
  • 乗り物酔いしやすい

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